V-CON

INTERVIEW 04

「CG制作編」

  • 稲垣 克
    取締役 / CGディレクター
    稲垣 克

みんなが気持ち良いものを作るほうが、
結局自分も気持ちが良いです。

どのようなアプリケーションを使っていますか?

稲垣
Adobe系と3ds maxを使います。他にもありますけど、メインはそれですね。
V-CONに入社して1年になる若手スタッフは、入社するまでそれらのアプリを使ったことがなかったので、入社してから覚えました。彼は学生時代にCADを使っていたので、3D空間に対する慣れもあったかもしれませんが。

1日のスケジュール例を教えていただけますか?

稲垣
9:30に出社して、まずみんなで掃除します。そのあとは僕だけですが、ラジオ体操をします(笑)。12時半くらいにランチ。それから終業まで制作します。

1案件、どれくらいの期間で作っていくのですか?

稲垣
まず「納期」があります。例えば、発注から2週間しかないものもあれば2ヶ月のものもある。その中で複数案件を抱えているので、同時進行しながら納期が近い順にやっていくしかないんですよ。
若い頃は、自分の作るものに対して自信がなかったがゆえに、回り道をして時間が多くかかっていました。ですが、経験を積むうちに回り道が少なくなっていくので、スムーズに作れるようになってきました。

CGを制作していて最も面白いと感じる瞬間はなんですか?

稲垣
自分のイメージしたものが、イメージ通りにできた時がおもしろいですね。
ボヤっとしていたアイデアが、パキッと形になったような感じです。
それと、僕らの仕事って「選択肢」なんです。良いか悪いかを決める作業がずっと続いています。例えば「3つ作ったらどれにする?次、こっち作ったらどれにする?」という風に、枝分かれの左右を決めていく作業です。最終的に、到着点にたどり着くわけです。そういう意味ではパターンをどんどん作って、潰していく作業なのかもしれません。
とはいっても、時々自分が想像していなかったものが生まれた時も、面白いですけどね。

今後はどのような映像制作にチャレンジしていきたいですか?

稲垣
頼まれた仕事だけではなく、自主制作はやっていきたいです。自分の世界観で物語を作ってみたいと思っています。ただ、僕自身はアーティスト性のある作品よりも、お客様が求めたものを実体化する方が向いているとも思っています。自分が気持ち良いだけのものは、あまり作りたいとは思いません。みんなが気持ち良いものを作るほうが、結局自分も気持ちが良いですから。